偉人の名言集 知性にも理論にもほもを説得する力はない Grandes citations

カテゴリ: 俳人

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【中古】定本 川端茅舎句抄
価格:1000円(税込、送料別) (2020/7/23時点)




春宵や光り輝く菓子の塔

ぜんまいののの字ばかりの寂光土

桜鯛かなしき眼玉くはれけり

畑大根皆肩出して月浴びぬ

ひらひらと月光降りぬ貝割菜

月の道踏み申す師の影法師

明暗を重ねて月の芭蕉かな

森を出て花嫁来るよ月の道

鐘楼や城の如くに冬の山

一枚の餅のごとくに雪残る

寒月の通天わたるひとりかな

雪の上どつさり雪の落ちにけり

約束の寒の土筆を煮て下さい

びびびびと氷張り居り月は春

春暁や音もたてずに牡丹雪

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

行路 季題別句集 [ 星野立子 ]
価格:2200円(税込、送料無料) (2020/7/23時点)




昃れば春水の心あともどり

春たのしなせば片づく用ばかり

那智の滝見るたのしみの花の旅

目の前に大きく降るよ春の雪

うつ伏せに風につつつつ落椿

惜春や思ひ出の糸もつれ解け

惜春の温泉溢るるに身をまかせ

春惜しむ一歩一歩を山門に

春惜む人よ静かに木かげかな

春惜み命惜みて共にあり

一杯のビールに酔いひて夜桜へ

鉛筆で書く音静かチューリップ

沙羅双樹春の朝日の庭散歩

たんぽぽの皆上向きて正午なり

たんぽぽや久方ぶりの雨が降る

冴返り空高し月遠し星遠し

鶯や静かにわが身振返る

うかれたる心も少し桜餅

美しき緑走れり夏料理

ままごとの飯もおさいも土筆かな

障子しめて四方の紅葉を感じをり

現し世を日々大切に衣更

女郎花少しはなれて男郎花

驕り咲く紫陽花に中門を開け 

黙々と列につきゆく炎天下

魂の抜けはててゐる昼寝かな

人の世に月見草あり夜明あり

月見草かく美しき宵ありき

大いなる蛍の闇に細き道

美しき帰雁の空も束の間に

どんぐりを拾うて投ぐる松の幹

秋空へ大きな硝子窓一つ

君一人我も一人や秋の暮

秋簾とろりたらりと懸りたり

行く我をひとめぐりして秋の蝶

流星を見し刻忘れ場所忘れ

湖にうつりし月の大きさよ

月の下死に近づきて歩きけり

月光や遠のく人を銀色に

鞦韆に腰かけて読む手紙かな

この旅の思ひ出波の浮寝鳥

アメリカの銀貨はじめて氷菓買ふ

父がつけしわが名立子や月を仰ぐ

しんしんと寒さがたのし歩みゆく

お茶の間やラヂオの上の鏡餅

初夢を話しゐる間に忘れけり

小気味よき寒さとなりぬ年の暮

冬ばらや父に愛され子に愛され

冬の月梢にかかりゆがみたる

月寒しかなしきことのつぎつぎに

水鳥や明日は明日はと人はいふ

雛飾りつゝふと命惜しきかな

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

宝井其角 元禄の奇才 (日本の作家) [ 田中善信 ]
価格:2046円(税込、送料無料) (2020/7/23時点)




鶯の身を逆にはつねかな

鐘ひとつ売れぬ日はなし江戸の春

あれきけと時雨来る夜の鐘の声

交りのさめて又よし夏料理

饅頭で人をたづねよ山ざくら

猫の子のくんづほぐれつ胡蝶哉

闇の夜は吉原ばかり月夜かな

名月や畳の上に松の影

いなづまやきのふは東けふは西

神の旅酒匂は橋と成にけり

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

野見山朱鳥愁絶の火 [ 野見山朱鳥 ]
価格:2200円(税込、送料無料) (2020/7/23時点)




火を投げし如くに雲や朴の花

生涯は一度落花はしきりなり

秋風や書かねば言葉消えやすし

曼朱沙華散るや赤きに耐えかねて

つひに吾れも枯野のとほき樹となるか

眠りては時を失ふ薄氷

枝の先小石驚く梅日和

水仙に手相をたれて観世音

春雷の翼に触れし灯かな

花に病む真昼の夢のうすみどり

地にふれて落花と影とぶつゝかり

いのち得て光り飛びゆく落花かな

春灯下奴隷の如く文字埋む

春雪を玉と頂く高嶺かな

春水に日輪をとりおとしけり



藤野古白、正岡子規の従兄弟です。

若くして自殺する。

文豪とアルケミストには、永遠に登場しなさそうだ。


花を折つてふり返て曰くあれは白雲

傀儡師日暮れて帰る羅生門

紫陽花や湖水を透かす垣の隅

秋の是の空いつぱいや星月夜

祇園精舎日本中に鐘の声

人はいさ心も知らずほととぎす

星を手につかむ闇夜の蛍哉

梅咲きぬ鶯をまつ身とならば

うどん売る声遠ざかりゆき

散る時は一重なりけり八重桜

夜長し蛍も行きて雪もなし

今朝見れば淋しかりし夜の間の一葉かな

蓮の香や空に浮出る月一つ

吹風に星のちらつく寒さ哉

どうと落ちて雪にあとある鎧哉

暁は紅葉しにけり富士の雪

今日金あればピストルを一挺買ひ置かん

花の頃西行もせぬ朝寝かな

このページのトップヘ