偉人の名言集 知性にも理論にもほもを説得する力はない

カテゴリ: 詩人






もう秋か。―それにしても、何故、永遠の太陽を惜しむのか、俺達はきよらかな光の発見に心ざす身ではないのか、―季節の上に死滅する人々からは遠く離れて。


Aは黒、Eは白、Iは赤、Uは緑、Oは赤、母音たち、
おまへたちの穏密な誕生をいつの日か私は語らう。
A、眩ゆいやうな蠅たちの毛むくぢやらの黒い胸衣は
むごたらしい悪臭の周囲を飛びまはる、暗い入江。


もしかの時代が帰りもしたらば! もしかの時代が帰りもしたらば!……
だつて『人の子』の時代は過ぎた、『人の子』の役目は終つた。


貴君は恋の捕虜となり、八月の日も暑からず!
貴君は恋の捕虜となり、貴君の恋歌は彼女を笑まし。
貴君の友等は貴君を去るも、貴君関する所に非ず。
――さても彼女は或る夕べ、貴君に色よい手紙を呉れる。


花々の乱れに青い風あたる大きな窓辺に、
二人はその子を坐らせる、そして
露滴くふさふさのその子の髪に
無気味なほども美しい細い指をばさまよはす。




秋の日の

ヴィオロンの
ためいきの
身にしみて
ひたぶるに
うら悲し。

鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや。

げにわれは
うらぶれて
こゝかしこ
さだめなく
とび散らふ
落葉かな。




焼き鳥食べたい。

カエル好きの詩人草野心平、

一時期焼き鳥屋を営んでいました。


コウノトリの。

鳴き声の。
あと。
音なく。
一切なく。
ここは地球の。
ドまんなか。
動かない。
天の。
戸鎌の。
月。


自然と人間のなかにはいると。
そのまんなかにはいってゆくと。
かなしい湖が一つあります。
その湖がおのずから沸き。
怒りやよろこびに波うつとき。
かなしみうずき爆破するとき。
わたくしに詩は生れます。
日本の流れのなかにいて。
自然と人間の大渾沌のまんなかから。
わたくしは世界の歴史を見ます。
湖の底に停車場があり。
わたくしは地下鉄にのって方々にゆき。
また湖の底にかえってきます。
なきながら歌いながら。
また歌いながらなきながら。
つきない時間のなかにいます。


ああ天の。

大ガラス。

薄氷をジャリリと踏んで自分はこの道を曲る。


黒燿石の微塵ノヨウニ。

キシム氷ノ黒イ。

海。


満満ミチル無数ノ零ノ。
黒ガラス。
天。

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恋は さめたし

この世は
夢か

恋も 捨てたし
この身も
夢か

なぜに かなしい
この世の
夢よ


十五の春は
昨日の夢

もう十六の
春が来た

十六の 春も
昨日の夢とすぎ

また十七の
春が来る


一丁目の子供
駈け駈け 帰れ

二丁目の子供
泣き泣き 逃げた

四丁目の犬は
足長犬だ

三丁目の角に
こつち向いてゐたぞ


童謡は童心性を基調として、真、善、美の上に立つてゐる芸術であります。

 童謡の本質は知識の芸術ではありません、童謡が直に児童と握手の出来るのも知識の芸術でないからであります。

 童謡が児童の生活に一致し、真、善、美の上に立つて情操陶冶の教育と一致するのも超知識的であるからであります。


ころの涸渇は民謡によつて救はれ、民衆の感情も民謡によつて救はれるのである。民謡は社会教化の上にも、強い力をもつてゐたのであつた。

 民謡は限られた階級文芸ではない。土の上の詩人によつて発見される民衆の詩である。


このことを石川が地下で聞いたならば苦笑をもらすか、微笑をもらすか、石川のことであるから多分苦笑をもらし乍ら煙草を輪に吹いてだまつてゐるだらうとそれが私の目に見ゆるやうに感じられてくる。


兎はお山で
遊びます

お月さんお空で
見てゐます

兎とお月さんは
昔から

誰でも知つてる
お仲よし


洪水の跡に
コスモス咲き

赤い蜻蛉が
とまつてゐる

赤い蜻蛉よ
旅人は
どこまで行つた


潮がれ浜で聞く唄は
みんな悲しい
唄ばかり

沙の数ほどかぞへても
別れた人は
帰らない

涙ぐましくなつて来て
泣かずに 泣かずに
ゐられよか

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あたらしく すべては 生れた!
霧がこぼれて かわいて行くとき
小鳥が 蝶が 昼に高く舞ひあがる

#優しき歌 #立原道造

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夢みたものは ひとつの愛
ねがつたものは ひとつの幸福
それらはすべてここに ある と

#優しき歌 #立原道造

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真冬の雨の夜は うたつてゐる
待つてゐた時とかはらぬ調子で
しかし帰りはしないその調子で
とほく とほい 知らない場所で

#暁と夕の詩 #立原道造

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ふみくだかれてもあれ 己のやさしかつた望み
己はただ眠るであらう 眠りのなかに
遺された一つの憧憬に溶けいるために

#暁と夕の詩 #立原道造

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夢は 真冬の追憶のうちに凍るであらう
そして それは戸をあけて 寂寥のなかに
星くづにてらされた道を過ぎ去るであらう

#萱草に寄す #立原道造

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夢は そのさきには もうゆかない
なにもかも 忘れ果てようとおもひ
忘れつくしたことさへ 忘れてしまつたときには

#萱草に寄す #立原道造

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或る夜、月が寢床の近くにまでさしてゐた。空がかがやき、雲がながれてゐた。僕は、寢床の上に坐つて默つてゐた。夜を奪つたのは、果して誰だつたらうかと考へてゐた。

#夜に就て #立原道造

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僕にはどうしてもわからない
どうしてあんなにいそぐのか
そして或る時はしづかなのか
風のことが

#夜に就て #立原道造

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