あらゆる人間の知識のうちで最も有用でありながら、最も進んでいないものは、人間に関する知識であるように思われる。


ある土地に囲いをして、これは俺のものだというのを最初に思いつき、それを信じてしまうほど単純な人々を見つけた人こそ、政治社会の真の創立者であった。


人間を文明化し、人類を滅ぼしたのは、詩人によれば金と銀であるが、哲学者によれば鉄と小麦とである。


人間は自由なものとして生まれた。そして、至る所で鎖に繋がれている。他の人々と主人であると信じている者も、その人々以上に奴隷であることを免れていない。


いかにしてこのような変化が生じたのであろうか。私はわからない。何がそれを正当なものとしているのであろうか。私はこの問題を解くことが出来ると信じている。


いかなる角度から物事を観察しても、奴隷権は無効である。正当でないというだけでなく、不合理で何らの意味もないという理由のためでもある。


各人は全ての人に自己を譲り渡すから、特定の誰にも自己を譲り渡さないことになる。


読者は、教育論を読んでいるというよりも、一人の空想家の教育についての夢想を読んでいるような気がするだろう。

万物を創る神の手から出る時には全て善いが、人間の手に渡ると全て堕落する。

自然は決して我々を欺かない。我々自身を欺くのは常に我々である。

子供を不幸にする最も手っ取り早い方法は何か知っているだろうか。それは、いつでも何でも手に入れられるようにしてやることだ。