偉人の名言集 知性にも理論にもほもを説得する力はない

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見よ、かしこに悲しげにうずくまれる人々を。
そは罪なきに、われと己れの身を殺し、
光をいといて、自らその心を地獄に投げ入れたるなり。


往々にしていとも気紛れなる「時」の手が
こわれはてたる定命を縫い繕いたり。
往々にして運命はそのかつて倒したる人たちを
再びたすけ起して安らかなる所に連れ行けり。


まことに神は至る所に遍在す。
大地にも、海原にも、大空にも。
家畜も野獣も人間も、すべてはその生れ出るとき、
神より幾許かの生命を享けきたり、
生き終れば、分解して再び彼にかえる。
天上天下、死はいずこにもなし。


死せる指、打ち震えて、剣をつかみたり。


おお父よ、まことなりや、霊魂ここより天に上り、
更に再び重き身体を受けて地に降るとは。
何ゆえにこれらの不幸なる者どもは、
かくも激しく生をこい願うや。


あたかも海が定期的運動によりて、
或る時は渚におしよせ、泡だちて岩を掩い、
岸辺に遠くひろがるかと思えば、
或る時はまた、その持ち来たりし小石をさらいて、
再び遠く沖の方に帰りゆき、
岸をば干潟となすがごとく。


風に吹かれ雨にたたかれ年月に蝕まれて、
山の頂から崩れ落つる大磐石の、
落ちながら木々をも羊の群れをも人々をも、
皆ことごとくなぎ倒しおし転ばして行くがごとく。


われは生きたり。運命がわれに与えし行程を今や歩みつくせり。


聞くならく、これらの地はその昔、
唯一つの陸続きなりしかど、或るとき、
激しき地震によって相離れたりと。


胸の悲しみきわまりて路をひらき、
叫びとなりて出でたり。


彼の涙は流るるも、その心は折れず。

エミール・ヴェルハーレンは、誰なんですかね?

ベルギーの詩人兼劇作家です。

永井荷風の江戸芸術論に引用されています。


きのふの目標、あすの日は途の障礙ぞ、
 籠の戸いかに固いとも、
 思想はたえず相尅し
 とはに盡きぬはその饑渇。

變化あれよ、向上あれとは、この世の大法、
 不動の今がいかにして、
 現世の榮を引き廻はす
 大コムパスの支點となる。

過ぎし世の智慧といふもの何の益かある、
 授くるものは梭櫚の葉の
 危なげも無い勝利のみ。
 これを越えて飛べ、熱烈の夢。


人よ、攀ぢ難いあの山がいかに高いとも、
 飛躍の念さへ切せつならば、
 恐れるなかれ不可能の、
 金の駿馬をせめたてよ。

登れなほ高く、なほ遠く。たとひ賢しらに
 なんぢが心、山腹の
 泉のそばを慕ふとも、
 悦はすべて飛躍である。

途のなかばにとまる者は、やがて途に迷ふ。
 かつは苦みかつ悶え
 錯ち怒ることあつて
 燃立つ心に命がある。


人苟も飛躍せば、たえず己に超越せよ。
 われとおのれに驚けよ、
 頭果してこの熱に、
 堪へるか否かを問ふ勿れ。

不斷の慾のたえまない人の心を、
 攀ぢ難い山の上から、ましぐらに、
 未來めがけて不可能の、
 金の駿馬は推し上げる。


ほのぐらき黄金隠沼、
骨蓬の白くさけるに、
静かなる鷺の羽風は
徐に影を落しぬ。

水の面に影は漂ひ、
広ごりて、ころもに似たり。
天なるや、鳥の通路、
羽ばたきの音もたえだえ。

漁子のいと賢しらに
清らなる網をうてども、
空翔ける奇しき翼の
おとなひをゆめだにしらず。

また知らず日に夜をつぎて
溝のうち泥土の底
鬱憂の網に待つもの
久方の光に飛ぶを。


夕日の国は野も山も、その「平安」や「寂寥」の
黝の色の毛布もて掩へる如く、物寂びぬ。
万物凡て整ふり、折りめ正しく、ぬめらかに、
物の象も筋めよく、ビザンチン絵の式の如。

時雨村雨、中空を雨の矢数につんざきぬ。
見よ、一天は紺青の伽藍の廊の色にして、
今こそ時は西山に入日傾く夕まぐれ、
日の金色に烏羽玉の夜の白銀まじるらむ。

めぢの界に物も無し、唯遠長き並木路、
路に沿ひたる樫の樹は、巨人の列の佇立、
疎らに生ふる箒木や、新墾小田の末かけて、
鋤休めたる野らまでも領ずる顔の姿かな。


木立を見れば沙門等が野辺の送の営に、
夕暮がたの悲を心に痛み歩むごと、
また古の六部等が後世安楽の願かけて、
霊場詣、杖重く、番の御寺を訪ひしごと。

赤々として暮れかゝる入日の影は牡丹花の
眠れる如くうつろひて、河添馬道開けたり。
噫、冬枯や、法師めくかの行列を見てあれば、
たとしへもなく静かなる夕の空に二列、

瑠璃の御空の金砂子、星輝ける神前に
進み近づく夕づとめ、ゆくてを照らす星辰は
壇に捧ぐる御明の大燭台の心にして、
火こそみえけれ、其棹の閻浮提金ぞ隠れたる。


ほらあなめきし落窪の、
夢も曇るか、こもり沼は、
腹しめすまで浸りたる
まだら牡牛の水かひ場。

坂くだりゆく牧がむれ、
牛は練りあし、馬はだく、
時しもあれや、落日に
嘯き吼ゆる黄牛よ。

日のかぐろひの寂寞や、
色も、にほひも、日のかげも、
梢のしづく、夕栄も。

靄は刈穂のはふり衣、
夕闇とざす路遠み、
牛のうめきや、断末魔。


嗚呼、爛壊せる黄金の毒に中りし大都会、
石は叫び烟舞ひのぼり、
驕慢の円葢よ、塔よ、直立の石柱よ、
虚空は震ひ、労役のたぎち沸くを、
好むや、汝、この大畏怖を、叫喚を、
あはれ旅人、
悲みて夢うつら離りて行くか、濁世を、
つゝむ火焔の帯の停車場。

中空の山けたゝまし跳り過ぐる火輪の響。
なが胸を焦す早鐘、陰々と、とよもす音も、
この夕、都会に打ちぬ。炎上の焔、赤々、
千万の火粉の光、うちつけに面を照らし、
声黒きわめき、さけびは、妄執の心の矢声。
満身すべて涜聖の言葉に捩れ、
意志あへなくも狂瀾にのまれをはんぬ。
実に自らを矜りつゝ、将、咀ひぬる、あはれ、人の世。




徳田秋声、一応念の為、日本の作家です。

石川県金沢市出身。尾崎紅葉の門下生。


今はすでにその悪夢からもさめていたが、醒めたころには金も余すところ幾許もなかった。


いつも若ければいいが、年を取れば取るほど生活の伴侶は必要だよ。


若い時分には、誰しもそんな経験がありますよ。世間のほかの女が少しも目に入らないというような時代があるものです。


人の知らないところで働いて、人に見つからないところで金を溜めたいという風であった。どれだけ金を儲けて、どれだけ貯金がしてあるということを、人に気取られるのが、すでにいい心持ではなかった。


この救世軍の仕事は、社会生活の根本へ遡ることをしないで、さうした現象に対して到るところの抱へ主に個人的な私刑を課するやうなものだつた。


凡そ現代で誰れ憚からず、最も無責任な嘘をつくものが、或る種類の新聞だといふことを、日頃彼は決めてゐた。


日が庭の半面へ差しかけて来る頃、甘い眠りが襲つて来た。


誰の目にも触れたくはなかった。どこか人迹のたえたところで、思うさま泣いてみたいと思った。


どうしても私は別れます。あの男と一緒にいたのでは、私の女が立ちません

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『チャタレイ夫人の恋人』で知られるイギリスの作家です。

労働者階級の家庭に生まれ、父親は炭鉱夫でした。

日本の芸人ヒロシです、のホストの方と被る。

あの方、えっちな風俗が大好きなんですね、なんか意外だ。

ヒロシです。俺の人生はつまらなくなんかないです。

そっちのヒロシじゃないから。あの食事漫画、勿体ないような。

絵、上手くなるだろうなと思って読んでるけど、初期と全く変わらないという。

ローレンスの話に戻ります。学校を卒業し、教師となります。

学校で教えながら、小説を執筆します。


Those that go searching for love
only make manifest their own lovelessness,
and the loveless never find love,
only the loving find love,
and they never have to seek for it.


I hold that the parentheses are by far the most important parts of a non-business letter.


Ours is essentially a tragic age, so we refuse to take it tragically.


Money poisons you when you've got it, and starves you when you haven't.


チャタレイ夫人の恋人、言わずと知れたデーヴィッド・ハーバート・ローレンスの代表作です。

えっちな描写もあるのも問題ですが、それよりもイギリスの身分制度をあからさまに扱ったのが問題になりました。

貴族の妻のコンスタンス・チャタレイと、労働者階級の庭師オリバー・メラーズとの恋愛模様。

日本で翻訳出版したさいに裁判となり、そのおかげで本書の知名度が上昇しました。

これで裁判となるなら、某ほもびでおはどうなるんだろう?

……死刑よりも重い刑罰、のんけの刑に処す!


She saw in the rainbow the earth's new architecture, the old, brittle corruption of houses and factories swept away, the world built up in a living fabric of Truth, fitting to the over-arching heaven.


ローレンスのアメリカ古典文学研究は、

アメリカ文学を知りたいという方におすすめの本です。

黙示録論は、厨二病の方におすすめします。

もっともっと、拗らせてどうぞ。



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先づ、生理学が教へるやうに、遺伝、環境等によりて、人間の精神生活の機構を説明し、ついで、この人間を生理学者の手から引離して、社会的環境の中において見る。この社会的環境なるものは、人間自らがつくつたものであり、人間が毎日変へてゐるものであり、その中にありて人間自ら亦絶えず変化してゐるものなのである。

善悪を知悉し、人生、社会を統制し、遂には社会主義の全問題を解決することによりて確乎たる正義の基礎をすゑつけること、人間の一切の事業のうちで、これほど有益で、これほど道徳的な事業が又とあるだらうか?

『実験小説論』エミール・ゾラ


エミール・ゾラ、『ルーゴン・マッカール叢書』で知られるフランスの作家です。

日本のえっちな作家の永井荷風が好みました。

それよりも、「我弾劾する!」の方で有名だと思います。

ドレフュス事件は、有名だと思いますが、少しだけ説明しときます。

1894年フランスにおいて、ドイツへのスパイを行った人物がいると考え、内部調査を行いました。

アルフレド・ドレフュスというユダヤ人の大尉が、特に有力な証拠もないのに、犯人として逮捕されました。

それに対して、新聞一面で、エミール・ゾラが反論をします。

ドレフュス事件は、フランスを二分し、真実が何だったかは、闇に葬られたままです。


1『ルーゴン家の誕生』
2『獲物の分け前』
3『パリの胃袋』
4『プラッサンの征服』
5『ムーレ神父のあやまち』
6『ウージェーヌ・ルーゴン閣下』
7『居酒屋』
8『愛の一ページ』
9『ナナ』
10『ごった煮』


11『ボヌール・デ・ダム百貨店』
12『生きる歓び』
13『ジェルミナール』
14『制作』
15『大地』
16『夢』
17『獣人』
18『金』
19『壊滅』
20『パスカル博士』


ルーゴン・マッカール叢書は、ルーゴン家とマッカール家を中心に第二帝政下(1852~1870)のフランスを描いた作品で、全二十巻より成り立ちます。

簡単に言えば、ジョジョの奇妙な冒険シリーズを、思い浮かべて頂ければ良いかと。(酒!飲まずにはいられないッ!)

流石に全て説明するのは面倒、というより全部は読んでない、有名な作品だけ説明していきます。

『居酒屋』『ナナ』『ボヌール・デ・ダム百貨店』『ジェルミナール』『制作』

居酒屋、ルーゴン・マッカール叢書の七作目にあたります。

エミール・ゾラの代表作品。女一人と男二人の三角関係。

アルコール中毒、ドメスティック・バイオレンス。

慎まやかに暮らし、幸福な未来を見えそうにして・・・・・・更に不幸にする。演出が本当に上手い。

どうしようもないくらい、全く救いようのない作品です。


ナナ、ルーゴン・マッカール叢書の九作目にあたります。

ナナ、本名はアンナ・クーポー。

高級娼婦として、上流階級の男たちを虜にし、次々と破滅させてゆく。

最後には、自らも破滅する。

ファム・ファタールの作品です。

ファム・ファタールとは、男を破滅させる魔性の女を意味します。

プロスペル・メリメ『カルメン』や谷崎潤一郎『痴人の愛』等と、同系列の作品です。

画家エドゥアール・マネが、ナナの絵画を描いています。

エミール・ゾラの肖像も描いていますね。


ボヌール・デ・ダム百貨店、ルーゴン・マッカール叢書の十一作目にあたります。
百貨店を、題材にした作品です。

百貨店を、題材にした作品は、私の知るところあまり見かけない。もっと流行っていいかもしれぬ。

『ボヌール・デ・ダム百貨店』は、ほとんど知られていないが、非常に面白い作品です。

百貨店の裏事情が、事細かに書かれて、勉強になるのね。

そして珍しくこの作品は、ハッピーエンドで終わります。

(主人公以外がハッピーエンドとは言ってない)

これドラマ化したら、かなり人気がでると思う。誰がしてどうぞ。


制作、ルーゴン・マッカール叢書の十四作目にあたります。

子供時代エミール・ゾラは、フランスのエクスに引っ越します。

そこに馴染めず、いじめられていた時に、彼を救ったのが、

後に知られる画家ポール・セザンヌです。

この作品は、彼をモデルにしています。

主人公は、最後には精神を病み、自殺する。

あのさあ、ゾラっち、いったい何書いてくれんの?

とぶちぎられて、二人は仲違いします。

あたり前田のクラッカー。

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