石川淳?誰?能登半島に遊びに行きたい。
妻と子供を放ったらかして、借金して遊びまくる人間の屑でもないよ。(石川啄木)
もてもてのゴルファーでもないよ。(石川遼さん)
東京ヤクルトスワローズのカツオさんでもないよ。(石川雅規さん)
福岡ソフトバンクホークスのももクロ好きでもないよ。(石川柊太さん)
ちなみに、私はアイドルは全く分からない、目の前に有名なアイドルがいても、誰になりそう。
石川淳、日本の作家です。
無頼派四天王の一人。(坂口安吾、太宰治、織田作之助、石川淳)
無頼派四天王の一人。(坂口安吾、太宰治、織田作之助、石川淳)
フランスの作家のアナトール・フランス、アンドレ・ジッドに影響を受け、彼らの作品を翻訳しています。
上田秋成の『雨月物語』も翻訳しています。
森鴎外、渡辺崋山の研究もなさっています。
なお、無頼派四天王というのは、私が勝手に名付けただけなので、学校や会社で得意気に語って、嘲笑されてどうぞ。
くっくっく・・・奴は四天王の中でも最弱。
この方を既にご存知の方は、何処から入ったんだろう?
学校の教科書には、載ってないし。
森鴎外からかな?渡辺崋山からかな?
私は、イエスの勉強をしていて知った。
この敍述を書くぐらゐが精いつぱいのところなのかと冷笑するひとがゐるとしたらば、わたしはかう答へやう。わたしが何を書くにしてもまづこれを書いておかなければならなかつたので、樽の中の酒を酌み出すためには栓を拔くことからはじめるやうなものだと。
一言でいへばわたしはどこを叩いても決して反響を發しない空洞のごとくなるためにわが身に於て一切の詠歎を禁遏しやうと努め、かうしてやがては消えうせるための鍛練にかかつた。
おどろくひまさへなくわたしの腕の中に抱き緊められてしまつた。そのときのミサはちよつと瞼をそよがせたやうに見えたが、それはわたしのふれえたかぎりでは諦めとか愁ひとかいふ身内の感情をあらはしたものではなく、ただ澄みわたつた秋の大氣の中にゐて微風が眼に沁みたかのごとくであつた。
缺陥。缺陥があればどうしたといふんだ。ひとはそこから花を咲かせるほか缺陥を處理するすべはないんだ。
市場のものどもはいつたいにあまりおしやべりをしないやうだが、少年はとくに一言も口をきかなかつた。按ずるに、行爲がことばだといふわけだらう。
堪へるべき悲しみの量は際限なく流れつづける河と見え、また犯すべき罪の目方は際限なく伸びつづける鎖と見え、罪は手にふれうる悲しみと思はれた。
燃える落日のもとに、地はひろびろと暢びて、水きよく森靑く、田畑はみのり秋のけしきゆたかに、花あり、果實あり、ここに馬を飼ひ、そこに牛をはなち、木がくれに見える藁屋の、屋づくりこそ鄙びてゐたが、夕餉のけむりあたたかく立ちのぼり、鶏犬の聲もまぢかにきこえるかとおもはれた。
燃える落日のもとに、地はひろびろと暢びて、水きよく森靑く、田畑はみのり秋のけしきゆたかに、花あり、果實あり、ここに馬を飼ひ、そこに牛をはなち、木がくれに見える藁屋の、屋づくりこそ鄙びてゐたが、夕餉のけむりあたたかく立ちのぼり、鶏犬の聲もまぢかにきこえるかとおもはれた。
そもそも、おれにはどれほどの力があるのか。おれは一生に一度おれの力のかぎりをおれの目でたしかめたいとおもふ。
崋山の背中にはいつか金色の羽根が生えて來た。力を盡し、努力をつづけ、到りえた藝術に於て、人間の充實しきつた生活があつた。心理から離れて、肉體と精神と合體した瞬間である。
からだには眼に見えない繩目が懸つた。事件もおこらず、法も運用されないうちに「罪人」だけはちやんときめられてゐた。